このお仕事を始めた頃に、同僚から言われた一言に驚きました。
「サービス業です」
ずっと考え続けている大きなテーマの1つです。
厚生労働省の職業一覧の分類によると、Bの専門的・技術的職業従事者という枠に入っていて、Cのサービス業ではありませんでした。
やはりサービス業と考えなくて良いのですね。
私の中では「ピアノ技術を伝承しながら長期にわたり人間教育をしていく教育者」だと思っています。
日本のお稽古事に近い感覚です。
日本の宝である大切なお子様の幼少期に関わる人間として、生きる喜びを味わって欲しいという大きな理念を持ちながら生徒さんと接しています。
ゲームやスマホなどの機器は簡単に操作が出来て楽しめます。
しかし楽器を操り音楽を奏でる事は簡単には出来ません。
長い年月をかけて少しずつ上達し自分の演奏となります。
苦労したからこその喜びや学びがあるのです。
現代の子供達にもそんな経験をしてもらいたいと思っています。
そして、私が老いる姿を見せることも、皆さんの知識の1つとなるのではと思い、ピアノを弾き続けています。